その苦みには理由がある
「コーヒーは苦い」という話をよく聞きます。
コーヒーが苦手な方は、大体、苦いから😑という理由が多いのではないでしょうか?
確かに、コーヒーには苦みがありますよね。
でも実は、決して苦いだけではなく、色々な香り・味わいがあって、砂糖やミルクを入れなくても飲みやすいコーヒーというのも存在しているのです☕。
ではなぜ「苦っ(>_<)」なイメージが強いのかというと、おそらく飲んでいるコーヒーの種類によるものだと思われます。
実は、インスタントコーヒーと専門店などで出されるコーヒーは、そもそも別の種類のコーヒーなのです。
二大品種・アラビカとロブスタ
コーヒーには大きく分けてアラビカ種とロブスタ種という二つの品種があります。
この二つ、豆の形から育つ場所、味に至るまで、結構な違いがあります。
アラビカ種とは?
アラビカ種は、主に高地で栽培されています。そのため収穫作業は大変💦。
加えて、気候変動や病害虫に弱かったり、生育に時間がかかったりと、なかなか繊細な品種です。
その代わりといってはなんですが、美味しくて多彩なフレーバーがあるので、コーヒー専門店などで飲まれているのは、大体アラビカ種のコーヒーです。
マンデリン、モカ、ブルマン、などなどコーヒー屋さんのメニューで見る有名どころのコーヒーを想像してもらえればいいと思います。
ロブスタ種とは?
一方のロブスタ種は、低地でも栽培でき、成長が速く、病害虫にも強い、という育てやすい品種です。
大量生産が可能なため、低価格なインスタントコーヒーや缶コーヒーの原料、レギュラーコーヒーの増量用などに使用されています。
苦みや渋みがある強烈な味のため、ストレートで飲まれることはほとんどなく、ブレンドとして混ぜて使われています。
また、カフェインがアラビカ種の2倍近くあるのも特徴です。眠気覚ましには、ロブスタの方が効果ありですね。
産地ごとの銘柄で販売されるアラビカに対して、ロブスタは各地で作られた豆を集めて使うことも多いです。
ロブスタ種は特にベトナムやインドネシアなどで多く栽培されています。
ベトナムといえば、ベトナムコーヒーが有名ですよね。
独自のフィルターで抽出したコーヒーに練乳をたっぷり入れて飲むベトナムの伝統的な飲み方です。
ベトナム料理屋さんへ行った際には、ぜひ飲んでみてください。強い甘さと独特の淹れ方が、なんともエスニックな感じがして、異国情緒を味わえますよ。
ところでこの飲み方、ベトナムで作られているコーヒーがほとんどロブスタであることと深い関係があります。
そのまま飲むと強烈な味のロブスタを、何とか美味しく飲めないか現地の方々が試行錯誤した結果、練乳というこれまた強烈に甘いもので中和させることで、美味しく飲むことに成功した、というわけです。
そんなわけで・・
アラビカ種とロブスタ種は、同じコーヒーといっても全然違うものなのです。
ざっくり言うと、こんな感じ。
- アラビカ種は、飲みやすく、お値段はお高め
- ロブスタ種は、苦みや渋みがあり、お値段はお安め
ロブスタも使いようによっては美味しくなりうるのですが、コーヒーは苦いばっかりで苦手だという方、インスタントコーヒーを飲んで苦手になったという方は、一度アラビカコーヒーを飲んでみることをおすすめします。
焙煎度合いも気にしてみよう
コーヒーの苦さは、焙煎の深さによっても変わってきます。
食べ物でも、焦げていると苦いですよね? それに近い感覚で、深煎りなほど苦くなり、逆に、浅煎りなほど酸味が強くなります。
エスプレッソやアイスコーヒーには、深煎りが使われることが多いです。
苦いのが苦手な場合は、深煎りを避けるようにしてみましょう。
ただし、アラビカコーヒーは、深煎りでも、苦み以外の味わいをちゃんと感じられるので、ただ苦いということはあまりないと思います。
深煎焙煎のコーヒーに、ミルクをたっぷり入れて飲むのも美味しいですよ🥛。
毎日飲みたい!クセのないマイルドコーヒー
アラビカコーヒーといっても色々な種類があるのですが、今回は、コーヒーが苦手な方でも比較的飲みやすいマイルドでクセのないコーヒーをご紹介したいと思います。
椿屋珈琲定番ブレンド
コーヒーが苦手な方にこそおすすめしたいのが、椿屋珈琲オリジナルブレンド。
とっても飲みやすく、キレイな味わいで、万人に受けるコーヒーだと思います。
椿屋珈琲さんのお店は、落ち着いた大人の喫茶室感や、古き良き女給さんを思わせる店員さんの制服など、クラシカルな雰囲気が素敵なのですが、上品でバランスがいいブレンドコーヒーは、まさにそんな椿屋さんの雰囲気がよく表れていると思います。
マイルドカルディ
続いてご紹介するのは、コーヒーと輸入食材でおなじみカルディコーヒーファームからマイルドカルディです。その名の通り、マイルドでクセのないコーヒーです。
カルディさんといえば、店頭でコーヒーを配っていますよね?
あれこそが、マイルドカルディです!
お子さんやコーヒーが苦手な方でも飲みやすいようにという配慮なのか、かなり甘い仕上がりになっていますが、ブラックで飲んでも飲みやすいコーヒーです。
お値段もお手頃で、普段使いのコーヒーにぴったりです。
ブラジル ダテーラ
ブレンドだけではなくストレートもご紹介したいと思います。
ブラジルやコロンビアといった中南米のコーヒー生産国では、製法にこだわり、高品質なコーヒーを目指す大規模な農園があり、こちらのブラジルのダテーラ農園も、そんな農園のひとつです。
働いている人たちのため、農園内に学校や病院まであるという、ひとつの街さながらの大農園で、区画ごとの農薬散布回数の管理など、サスティナブルな取り組みをしながら、美味しく安全で飲みやすいコーヒーを作っています。
ルワンダ コーパック
コーヒーといえば、アフリカ産は外せません。
アフリカのコーヒーといえば、エチオピアのモカやタンザニアのキリマンジャロなど人気の銘柄も多いのですが、今回はちょっとマイナーなルワンダのコーヒーをご紹介したいと思います。
ルワンダは、産地としてあまり有名ではないかもしれませんが、「千の丘の国」と呼ばれるほど標高が高く、コーヒー栽培に適した環境が揃った国です。
基本的にルワンダでは農薬や化学肥料を使わないことが多く、こちらのコーパックも自然栽培で育てたコーヒーです。
甘みやマイルドさも感じるなめらかな味わい、ぜひ一度試してみてほしいコーヒーです。
以上、クセがなく飲みやすいコーヒーのご紹介でした。
いずれも、毎日飲んでも飽きないタイプのマイルドコーヒーです。
コーヒーが苦手な方でも飲めるかも? ぜひ一度試してみてください。