綾辻行人著『Another』で起こる災厄は100%回避できる方法があった!

こんにちは。暖冬といえども冬真っただ中、ほっこり温まりたいところですが、あえてより寒くなりそうなホラー&ミステリー作品をご紹介したいと思います。(ナゼ??)

 

Another / 綾辻 行人

それは、綾辻行人先生の『Another』です。

大分前にヒットした作品なのでご存知の方も多いと思いますが、なんで今更『Another』かというと、先日たまたま本屋さんで見かけて、「そうだ、『Another』についてずーっと引っかかっていることがあったんだ・・」と思い出したので、この機会につらつらと書こうかと思った次第です。

綾辻行人先生といえば、館シリーズなどで知られる新本格ミステリー作家として知られていますよね。

『Another』は、ミステリー?、ホラー?、サスペンス?、どれだろう??というか、その3つの要素が融合したような作品です。とりあえず怖いです😨。

アニメ化されたので普段ミステリーを読まない層にも知られている作品だと思います。

実は筆者も最初アニメで知ったのですが、常に何か起こりそうな不穏な気配が画面から伝わってきて、ちょっと風が吹いただけで、いちいち怖い Σ( ̄ロ ̄lll)。。

ビビりながら見ていました💧。

登場人物は魅力的だし、先が気になる展開、引き込まれる映像、などなど、アニメ化は大成功じゃないでしょうか。面白い作品だと思います。怖いけど。。

 

第1話 Rough sketch <素描>

第1話 Rough sketch <素描>

  • メディア: Prime Video
 

ただ当時、めちゃくちゃ気になっていた点があったんですよね。。

 

ストーリー

夜見山北中学校3年3組に転入してきた主人公・榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚えます。

恒一は、謎めいたクラスメイト・見崎鳴の存在が気になりますが、クラスメイトの反応から、彼女は恒一には見えて、他のクラスメイトには見えていないのでは無いかと感じます。鳴は実在しているのか、気になって彼女と接触しようとする恒一。

そんなある日、クラスメイトが凄惨な死を遂げ、3組が直面している問題を知らされます。

 

ここからネタバレです。

前半の見どころは、鳴は生きているのか、何者なのか、です。

この謎の眼帯少女・鳴ちゃんが、非常にミステリアスで幽霊感漂っているのですが、実のところは普通の中学生、正真正銘生きている女の子です。

なぜ存在していないかのような扱いをされていたかというと、3組に起こる「現象」と深い関係がありました。

その「現象」とは、夜見山北中学校の3年生の3番目のクラスには、数年に一度、「災厄」と呼ばれる死んだ者が混じることがあり、「災厄」がいる年には、クラスの誰かが毎月必ず死ぬ〉というものです。

 

ことの発端は、26年前

夜見山北中学校3年3組でミサキという生徒が亡くなりました。

クラスの人気者だったミサキの死を悼んだ担任教師とクラスメイトたちは「一緒に卒業したい」という思いから、卒業までの間、ミサキを生きているものとして扱うことにしました。すると、卒業の集合写真に、いないはずのミサキの姿が写っているという不思議なことが起こります。

そして翌年から、3組に死んだはずの人間がクラスの一員として紛れ込むようになりました👻。

死者が混じっても誰も気付くことはできず、死者自身にも自覚はなく、卒業すると3組に関わる人々の記憶や名簿などの記録は書き換えられてしまい、誰が死者であったのかわからなくなります。

「災厄」は数年ごとに現れるため、「ある年」と「ない年」があり、誰かの死によって「ある年」で「現象」が始まったことがわかるのです。

「現象」が及ぶ対象は、3組の生徒、教師、二親等以内の親族で夜見山在住の者。

しかし、「現象」を回避する方法として、クラスに「いない者」を仕立てるという方法を見つけ、死者を出さずに済んだ年がありました。

そのため、クラスメイトは鳴を「いない者」として扱っていたのです。

ここに事情を知らない恒一が転入してきて鳴と接触してしまったため、ある日「現象」が始まってしまいます。

(しかし、実は犠牲者が出ていないと思われていた恒一の転入前にも一人亡くなっており、すでに「現象」は始まっていたのですが。)

どうしたら「現象」を止められるのか、紛れ込んでいる死者は誰なのかー。

 

この作品を見た時に気になって仕方なかったこと、それは・・

2クラスにしちゃえばいいのに・・

ってことです。

そうすれば、すべて解決なのでは・・!?

この「現象」は夜見山北中学校の3年生の3番目のクラスに何年かおきに起こる〉というものです。

作中に、名前をC組に変えてみたりしたがダメだった、3年生の3番目のクラスが対象になっている、とありました。

であれば、3年生の3番目のクラス自体、存在しないようにしてしまえば、まるっと呪いを回避できるのでは・・!?

この学校が一学年何名なのか知りませんが、たとえマンモス校でかなりの多人数だとしても、この際、3年生だけは2クラス体制にしちゃえばいいと思います。

生徒たちが死ぬことと比べたら多少の問題なぞ大したことではないでしょう!

 

結論:「災厄」のある年は、絶対に回避できる!!

簡単に回避できるし、新たに学校を作るとか、廃校にして他の学校に転入させるとか、夜見山から引っ越すとかより費用もかかりません。

防げるものをなぜ防がないのだー?

ここが本作一番の謎ではないかと思った次第。

それにしても、過去に何人もの犠牲者を出し、今後も「災厄」による犠牲者が出ることが事前にわかっているのに、この学校、手を打ってなさすぎだろう!!、と思わずツッコミたくなってしまいます。。 (-_-;)

この呪いみたいなものから大被害を受けているというのに、これまで誰も気付かなかったのだろうか・・? その間、どれだけお亡くなりに・・?

クラス替えでたまたま3組の生徒になっただけで死ぬリスクがあるなんて、たまったもんじゃあないですね (>_<)。

まあ、呪いがかからないとなると、物語が始まらないのですが・・。

ちなみに、このあとの展開で「現象」を止める方法が見つかります。

 

超ハイリスクな解決法

その方法とは、死者を殺すというものです。

でも、普通の人間とまったく同じに見える死者を見分ける方法はなく、本人も自分が死者だとわかっていません。

なので「お前死者だろ!」と疑って殺して、間違えていたら、殺人事件発生⚡です!!

なんですかー、その超リスキーな方法は Σ( ̄ロ ̄lll)。

鳴ちゃんに死者が見えるという特殊能力が発動し、特定できたからよいものの、他の年はどうするんだ・・💦。

この方法を未来のために残しても、死者を特定できる確実な方法がない限り、ただの殺人教唆になってしまうのでは?

下手すると、バトル・ロワイアル的大量虐殺事件を誘発してしまいそう😱。

はっきり言って、全然いい方法じゃない(>_<)。

結局、その年は止められても、今後も「災厄」による「現象」は繰り返し起こり続けるわけで、問題はまったく解決していませんし。

まあ、死者を殺せば現象が止まる、ということにしないと、死者を突き止めようという流れにならないですよね・・。

そうは言っても、あまりにも多くの登場人物たちが悲劇の死を遂げる様を見せつけられたので、根本的に解決していないことにはモヤモヤが残ってしまいました😟。

最終的にクラスの人数、半分くらいになっていたような気が・・(T_T)。

しかし、独特な雰囲気や、死者が誰なのか、という点は面白かったです。死者が誰なのかは明かされるまでわからなかったし、見事に騙されました。

ただ、最後に叫びたい。 

なぜ2クラスにしないんだーーΣ( ̄ロ ̄lll)。 

 

余談ですが

綾辻行人先生は小野不由美先生とご夫婦なんですね!

有名作家さん同士だというのに全然知らなかった💦。びっくりです😲。

言われてみれば、小野先生もミステリーとホラーが融合したような怖めの作品が多いですね。ちょっと作風に近いものも感じます。

それにしても、文章で独特の雰囲気を表現できるのって本当にすごいですね。

いつの間にか、十二国記の新作が出ていたということに気付きました💦。。

十二国記 文庫 1-11巻セット (講談社X文庫―ホワイトハート)

十二国記 文庫 1-11巻セット (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 作者:小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/09/05
  • メディア: 文庫
 

『Another』外伝も出てますね。ハマった方はぜひどうぞ。