【東京駅を舞台にした面白い小説】思わず東京駅に行きたくなる本・厳選5選!

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こんにちは。前回、東京駅探検の記事を書いたのですが、日夜たくさんの人が行きかう東京駅。本の舞台になっていることも多いんです。

よく利用する人は、おなじみの場所が出てきて嬉しくなったり、あまり行かない人は、なんだか東京駅に行ってみたくなる、今回はそんな東京駅小説をご紹介したいと思います!

 

 

キップをなくして / 池澤 夏樹

東京駅で暮らす子供たちの冒険ファンタジー

主人公イタルは、東京駅から出る時に、キップがないことに気付きます。

「キップをなくしたら駅から出られないんだよ。」女の子に連れられて、東京駅の地下へ行くと、そこにはキップをなくした子供たちが生活していました。

こうして、駅の子<ステーションキッズ>になって、東京駅で暮らすことになった少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説。

駅で暮らすというワクワクな展開!

個人的に子供の頃「駅とかデパートとか図書館で暮らしてみたい!」と思っていたので、超ツボなファンタジーでした。駅の子になりたかったー!

改札から出られないといっても、永遠に出られないわけではなく、駅の子でいる期間は平均して一学期程度。

駅の子には、通学する小学生がトラブルに合わないように影ながら守るという仕事があり、そのための不思議な力を得ます。仕事や駅での暮らし、仲間たち、とりわけ、なぜか何も食べない女の子・ミンちゃんとの交流を通して成長していく子供たち。

優しい気持ちになれる冒険小説です。

 

ドミノ / 恩田陸

ドミノ倒しのごとく、真夏の東京駅で交錯する人々のパニック・コメディ

ある月末の東京駅周辺―。

生命保険会社の社員たちは、一億の契約書の到着を待ちわび、
甘党のOLは、デパ地下で激甘スイーツをお土産に買い、
子役たちは、ミュージカルのオーディションを受け、
俳句同好会の老人たちは、駅での待ち合わせに失敗し、
恋人に恨みを持つ女性は、思い詰めて何かを画策し、
円満に別れたい男性は、従妹を巻き込んでこれまた何か画策し、
サークルのトップを決めたい大学生たちは、推理合戦を繰り広げ、
トリッキーな映画監督は、秘密裡に逃げたペットを探し、
爆弾テロリストは、試作品入り紙袋を取り違えられていた。

一同が集結する東京駅で、一体何が起こるのか!?

いわゆる群像劇というか、決まった主人公はおらず、逆に言えば全員が主人公

総勢27名と1匹と、たくさんの登場人物が出てきますが、それぞれ個性豊かで、ささいなことが絡み合って、大事件に発展していきます。

映像にも相性がよさそうな作品なので、個性派の役者さんを起用して娯楽映画にしても面白そうな感じです。

恩田陸さんの作品にしては、カラッとしていて、楽しく読めるコメディです。

 

東京駅で消えた / 夏樹 静子

東京駅で消えた人々を追う傑作ミステリー

東京駅で目撃されたのを最後に消えた大手建設会社の取締役。

妻と部下が必至に捜索すると、東京駅の霊安室で死体で発見されます。さらに、ステーションホテルでも女性の死体が発見。二人の死の背後には何があるのか!?

東京駅で起こった連続失踪殺人事件を描いたミステリー。 

80年代の作品なので、登場人物の言葉遣いなど、時代を感じさせる描写が結構あります。それがこの作品の味であり、恐怖を引き立てている気がしました。

秘密の通路など、まだ再建される前の東京駅にまつわる都市伝説がいろいろ出てきて、まさに東京駅が中心となっている作品です。消えた人々とその背景に迫るにつれて、意外な事実が明らかとなり、最後まで真相が気になるミステリー。

昭和の香りが漂う、結構怖めな作品です。猛暑を涼しくしてくれるかも!?

 

駅物語 / 朱野 帰子

駅と電車を愛する人々 東京駅で働く駅員さんのお仕事小説

東京駅に配属された新人駅員・若菜直は、初日から乗客のトラブルの連続。
多くの人々が行きかう巨大ターミナル駅には、その数だけドラマがある。
東京駅で働く駅員たちの奮闘を描いたお仕事小説。

この作品を読んだ最初の感想。
「駅員さんってめっちゃ大変じゃないですかーΣ( ̄ロ ̄lll)。」

お仕事小説って、爽やかな成長物語として、わりとファンタジーな感じに描かれているものもありますが、この『駅物語』は、かなりリアルに現場が描かれていて、酔っ払いやクレーマー、人身事故の対応など、こんなに大変なんだ~(>_<)と駅員さんに頭が下がる思いです。

駅員は人間と思われていない、制服を着ているとその職業の人としか思われない、みたいな台詞があり「そんなことってあるのかー!?」と思いましたが、実際、あるのかもですね。

東京駅のような巨大な駅ともなれば、なおさら、色々な人たちの仕事によっていつもの駅が成り立っていることを改めて感じました。

 

僕らの課外授業 / 赤川 次郎

東京駅で消えた美少女は幽霊!? 中学生コンビが東京駅の謎に迫る!

「自分みたいな奴がいる。」ある日、中3の友也は、お使いで東京駅に向かう電車の中で、中学生くらいの少女がいるのに気付きます。

東京駅で下車すると、少女も降り、興味を持った友也はあとをつけていくと、少女は突然消えてしまいます。少女の落し物を拾った友也は、家まで届けに行くと、なんと彼女は一ヵ月前に亡くなったというのです。

「東京駅には幽霊階段がある」という噂を聞いた友也は、行動力抜群の同級生・容子に振り回されながら、消えた少女の幽霊の謎を解くべく、東京駅探検に乗り出します。

 

僕らの課外授業 (角川文庫)

僕らの課外授業 (角川文庫)

  • 作者: 赤川次郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: Kindle版
 

 可愛い女子に弱い友也と、自称「世が世ならお姫様」という名家のお嬢様・容子の中3コンビが、東京駅で消えた少女の謎に挑む青春ミステリー。

結構昔の作品なので、多少時代を感じるところはありますが、赤川次郎さんらしく、ライトでサクサク読めると思います。

東京駅を探検しながら、気付けばおかしな事件に巻き込まれている二人。やっぱり東京駅には何かあるー!?と、どんどん二人の冒険に引き込まれていきます。

短編集で、他にも作品が入っていますが、表題作の『僕らの課外授業』が半分以上を占める中編になっています。

 

以上、東京駅を舞台にした小説・厳選5選でした!
実在する駅ながら、秘密の通路やら、地下室やら、幽霊階段やら、いかにも色々ありそうな雰囲気のある東京駅。そんな都市伝説が作家さんを刺激して面白い作品が生まれていくのかもしれませんね。